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INGENIEUR
インヂュニア

高い耐磁性をアピールポイントに発表されたのが、IWCの「インヂュニア」コレクションです。

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インヂュニアについて

高い耐磁性をアピールポイントに発表されたのが、IWCの「インヂュニア」コレクションです。インヂュニア(Ingenieur)はエンジニアを意味するドイツ語で、エンジニアという職業や1950年代に息づいていた発明家精神へのオマージュとして製作されました。
優れた耐磁性を売りにした初代モデルの発表以降、時代に合わせて大きく変化を続けているのが特徴で、近年はスポーツウォッチとしての地位を確立しています。また、2005年にはメルセデスAMGとのコラボレーションモデルが大きな話題となりました。

“インヂュニア
高い耐磁性
インヂュニアは、耐磁性を持つ腕時計の象徴的なコレクションです。軟鉄製のインナーケースでムーブメントを覆うという画期的な手法により、機械式腕時計の弱点である磁気を克服しています。特に、1989年に発表した「インヂュニア 500,000A/m(Ref.3508)」は実測値で370万A/m以上という高い耐磁性を実現し、当時の耐磁性腕時計の世界記録を樹立しました。
近年は大きくアピールしていないものの、現行モデルも日常生活においては十分な耐磁性を備えています。多くの電子機器に囲まれた現代の生活にも適したモデルです。
インヂュニア オートマティック IW357003 スレートグレー
ジェラルド・ジェンタによるデザイン
現行モデルまで続くインヂュニアのデザインの基礎になったのが、1976年に発表された「インヂュニアSL」です。手がけたのは、パテックフィリップのノーチラスや、オーデマピゲのロイヤルオークのデザインでも有名なジェラルド・ジェンタ。5.9mmという分厚いムーブメントを搭載しながら、厚みを感じさせないデザインに仕上げています。

以降の多くのモデルは、文字盤のカラーやベルトなどのラインナップを増やすなど、モデルチェンジを繰り返しながらも、インヂュニアSLのデザインを踏襲してきました。今では、インヂュニアコレクションのアイコンとして定着しています。
インヂュニア IWC 腕時計
現行モデルはスポーツウォッチへ転換
インヂュニアは一時期生産終了となった後、2005年に大きくモデルチェンジして復活。チタンやセラミックなど、モータースポーツ界で使用される素材を採用しているモデルが特徴的です。現代のニーズに合わせてケースもサイズアップし、スポーティーなイメージへと転換しています。
また、2013年以降は非耐磁性ケースを採用した薄型ムーブメント搭載モデルの登場により、クロノグラフやパーペチュアルカレンダーといった複雑機構を搭載したモデルが登場しました。高い防水性や堅牢性を誇り、シンプルなデザインの現行モデルは、実用性に優れたおしゃれなスポーツウォッチとして人気を博しています。