ジュエリーの魅力
ジュエリーの魅力としては、まずその歴史の長さが挙げられます。装飾品としてはもちろんのこと、質屋を含めたリサイクル業界の中で、最も歴史の長いアイテムとして現在でも流通しています。そのため取り扱うカテゴリーも多岐にわたります。また一般的に宝石と呼ばれる商材は、その歴史の長さゆえに存在し、宝石名だけでもかなりの数になります。世界共通で富の象徴という意味合いもあり、マーケットもワールドワイドになっております。ダイヤモンドを一例にあげてもマーケットは世界中に存在します。国の経済情勢であったり成熟度の差から価格差が存在しそこにマーケットが発生します。国内相場だけで売買する古物としての時代は終わりを告げ、常に海外のマーケットを意識する必要性がここ数年で急速に強まってきました。このように常に価格・価値が流動的であるため、携わる人間も常に頭をサイクルさせていかないと変化に対応できなくなってしまいます。ゴールのない作業ですがここが逆にジュエリーを含めたこの業界の魅力でしょう。
ダイヤモンドジュエリー4C
ダイヤモンドの4Cとは
ダイヤモンドの品質を知るための指標としてGIA(アメリカ宝石学協会)が考案したものです。
カラット【Carat】 | 重さ |
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カラー【Color】 | 色 |
クラリティ【Clarity】 | 透明度 |
カット【Cut】 | 研磨 |
ラウンドブリリアントカット(58面体)に対してカット評価がされるので、他のカットの場合、カットの種類しか鑑定書に記載されません。
カラット【Carat】
ダイヤモンドやその他の大抵の宝石の重量はメトリックカラットを単位として測定し、記号「ct」が用いられています。
1メトリック・カラットとは、0.002gで、1gは5ctです。通常、電子デジタル天秤を用いて1,000分の1カラット「1/1000カラット(0.001ct)」まで測定し、少数第3位を八捨九入するか、第3位まで表示します。カラットの語源は昔インドでダイヤモンドの計量に、常に大きさの一定であるケラシオン(いなご豆)の実の粒を使ったのに由来しています。
原石の大部分は1ct未満の小粒のものです。
大粒の石は大変希少です。この種の原石からブリリアントカットをするので、必然的に大きいほど、値段は高くなります。グレードなら、石は重量が大きい程、その価値は高く評価されることになります。
カラー【Color】
黄色(茶色)の色調の微妙な違いを各付け分類するのがダイヤモンドのカラー評価です。
世界的な権威であるGIA(米国宝石学協会)のシステムでは、純粋無色なものをDカラーとし、以下EFGH・・・・・・Zまで分類評価します。
尚、Zカラー以下のダイヤモンドや、ピンク、ブルー、パープル、グリーン、オレンジ等のファンシーカラーと呼ばれる様々な色調を帯びたダイヤモンドは、別の分類評価をします。
ファンシーカラーは、標準的範囲の評価方法とは異なり、色の深さと鮮やかさにもとずいて評価され、色が明るく純粋なほど評価は、高くなります。
色の美観は、人それぞれ違うものですので、標準的な範囲内のいろのものでも色のもつ暖かさなどによって濃い色のものを好む人もいます。
GIA基準 | グレード | 色 |
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D ~ F | Dが最も高いグレード | 無色 |
G ~ J | 高い品質のダイヤモンド | ほぼ無色 |
K ~ M | ほぼ無色ですので価値のあるグレード | 僅かな黄色 |
N ~ Z | K~Mに比べると価値が低いグレード | 薄い黄色~黄色 |
クラリティ【Clarity】
クラリティとは楽器の音色が澄んでいるというような意味ですが、ダイヤモンドの場合は、 結晶形成時にとりこまれた包有物が多い程、石の透明度が下がり、輝きを損なうという意味合いを持っています。 クラリティのグレーディングは内部の特徴(inclusion:インクルージョン)と外部の特徴(blemish:ブレミッシュ)とに 分類して行われています。外部特徴はカット傷などの有無で判断します。内部特徴としてインクルーションの 大きさ・数・位置・性質・色や目立ちやすさなどを10倍率拡大という条件で観察してグレードを決定しています。 等級スケールは、熟練したグレーダーが10倍に拡大して検査しても石の内部や外部にインクルージョンや ブルミッシュ(カット後に発生したスリ傷や摩耗の痕跡)が認められないフローレスから、 肉眼でも包有物が認められるものまで、11等級に分類されています。他の要素が同じであるならば、 フローレスの石の価値が最も高くなっています。
FL | Flawless | 石の内外部無欠点 |
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IF | Internally Flawless | 石の内部無欠点 |
VVS1 | Very Very Slightly Imperfect 1 | 10倍拡大で、内包物等の発見が困難(ごくごく僅かな内包物) |
VVS2 | Very Very Slightly Imperfect 2 | |
VS1 | Very Slightly Imperfect 1 | 10倍拡大で、内包物等の発見がやや困難 (ごく僅かな内包物) |
VS2 | Very Slightly Imperfect 2 | |
SI1 | Slightly Imperfect 1 | 10倍拡大で、内包物等の発見が容易ですが、 肉眼では困難(僅かな内包物) |
SI2 | Slightly Imperfect 2 | |
I1 | Imperfect 1 | 内包物等、肉眼で容易に発見できる |
I2 | Imperfect 2 | |
I3 | Imperfect 3 |
カット【Cut】
カットはダイヤモンドの美しさに人間が関与できる唯一の要素です。一見ガラス玉のように見える原石も、 ブリリアント・カットにすると輝きが一挙に増しますが、カットのプロポーションや角度が理にかなったものでなければ、 輝きを最高度に発揮することはできません。パビリオンが浅かったり、深すぎたりする石は光がもれて、十分な輝きが得られないからです。輝きが十分に発揮される適切なカットは、外観に影響するわけですから、石の価値を決める上で大切な要素の一つとなっています。カットの評価では、プロポーション(形)の他に、フィニッシュ(仕上げ)という項目を設けて、研磨の質やファセット(研磨面)の形や配列の対称性が 優れているかどうかの程度も検査されます。ラウンド・ブリリアント・カット:丸型で、クラウン側に33、パビリオン側に25、合計58のファセットを持ったカットのことですこれがダイヤモンドの美しさを最大に引き出す形といわれています。 最も美しいダイヤモンドの評価はexcellent (EX)、そしてvery good (VG)、good (G)、Fair、Poor となります。
Excellent(エクセレント) | 光学的に理想的なカット。 | プロポーションおよびフィニッシュに非常に優れ、ダイヤモンドを最も美しく輝かせる。 |
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Very Good(ベリーグッド) | ハイジュエリーに使用 | プロポーションおよびフィニッシュに優れ、エクセレントカットに遜色なく輝く。 |
Good(グッド) | 通常のジュエリーに使用 | プロポーションおよびフィニッシュの若干劣るカット。輝きに力がない場合がある。 |
Fair(フェア) | 通常のジュエリーに使用 | プロポーションおよびフィニッシュの若干劣るカット。輝きに力がない場合がある。 |
Poor(プア) | Fairカットの基準を満たさないダイヤモンド | これらのダイヤモンドのカットは、深すぎたり狭すぎたり、浅すぎたり広すぎたりするため、側面および底から、ほとんどの光を失ってしまう傾向にあります。 |