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エルメスについて
バッグや財布などの皮革製品で人気を誇るエルメスの起源は初代ティエリ・エルメスがパリのマドレーヌ地区バス・デュ・ランパール通りで高級馬具の製造アトリエを創業したのが始まり。当時から高い技術を誇っていました。
ティエリーの孫にあたる3代目のエミール=モーリス・エルメスは時代の変化に合わせ、事業の多角化を図ります。それまで培っていた馬具製作の技術を生かして、1892年にエルメス初のバッグ、「サック・オータクロア」を発表。もとは馬の鞍をしまうサドル・バッグでしたが、のちのエルメスの社長とジェーン・バーキンとの出会いをきっかけに「バーキン」へと生まれ変わります。多様な商品展開を仕掛けたエルメスはグローブやベルトウォッチなどの皮革製品、1938年にはブレスレット「シェーヌ・ダンクル」、1920年には高級車用の大型バッグ「ブガッティ(後のボリード)」を誕生させました。さらにスカーフや香水を発表し、ブランド価値を強固なものにしていきました。
1935年には「サック・ア・クロア」を発表。このバッグはモナコ皇妃だったグレースケリーが妊娠中愛用していたことで認知度が高まり、「ケリーバッグ」に改名されました。
エルメスの歴史
世界初ファスナーバッグ「ブガッティ」
エルメスの創業3代目であるエミール・モリス・エルメスは常識を覆す革新的な考えで現在のエルメスへの道を築きました。
そのひとつは1920年に高級車用の大型バッグ「ブガッティ」の発表です。 フランスの高級車「ブガッティ」のラジエーターとバッグのフォルムが似ていたことと車の普及を予想したことから「ブガッティ」の名前がつきました。
当時、万能閉じ具であるファスナーは車の幌を留めることに使われることが一般的でしたが、世界で初めてバッグに採用したのはエルメスでした。1923年に同じく高級車に由来する「ボリード」という名称に改名され、瞬く間に人気となりました。
エルメスのマルジェラ期
ベルギー出身の同名のファッションデザイナーで自身のブランド「メゾン・マルタン・マルジェラ」で著名な「マルタン・マルジェラ」が1997年から2003年までエルメスのレディスプレタポルテデザイナーを務めていた時代がありました。
その期間は通称「マルジェラ期」と呼ばれており、現在でも人気です。
現在のApple社のApple watchとエルメスのコラボであるブレスレットにも使われているベルトのデザイン「ドゥブルトゥール」や女性が髪を乱さずに脱ぎ着できるネックが深く空いたデザインの「ヴァルーズ」など数々の名作を輩出しました。
高級感あふれるラグジュアリーなエルメスに脱モードでアバンギャルドな「マルタン・マルジェラ」のデザインは一線を画しました。
エルメスのロゴに込められた思い
高級馬具から始まったエルメスのロゴには四輪馬車と従者が描かれています。
しかし馬車に乗る主人描かれていません。
これは「エルメスは最高の品質の馬車を用意しますが、それを御すのはお客様ご自身です」という意味を表します。
つまり最高の製品の使い方は私たちに委ねられているということになります。
また、エルメスのイメージカラーがオレンジの理由は戦争中に包装紙が手に入らず、オレンジ色の包装紙で代用していたのが、通常の包装紙に戻った後もオレンジ色を希望する声多かったことから「エルメス・オレンジ」として定着しました。
また、エルメスのイメージカラーがオレンジの理由は戦争中に包装紙が手に入らず、オレンジ色の包装紙で代用していたのが、通常の包装紙に戻った後もオレンジ色を希望する声多かったことから「エルメス・オレンジ」として定着しました。