SPRING DRIVE

スプリングドライブ

スプリングドライブは、ゼンマイがほどける力をIC回路で制御する調速機構「トライシンクロレギュレーター」を採用しています。これは、機械式時計のゼンマイを動力として、クオーツ式時計に用いられるIC・水晶振動子の電気信号を利用した、グランドセイコー独自の設計です。動力は機械式腕時計と同じくゼンマイですが、平均月差は標準的なクオーツ式腕時計と同様の±10～15秒ほど。
腕時計の常識を覆す革新的でオリジナリティあふれる仕組みからは、セイコーの技術力の高さがうかがえます。

スプリングドライブは、クオーツ式とは異なり、機械式のゼンマイ同様に力強いトルクを有しています。これにより、一般的なクオーツ式腕時計では難しい、太く重たい針やクロノグラフなどの機構も搭載が可能になりました。 ゼンマイのほどける力を利用してIC回路を動かすため、クオーツ式のように電池交換を行う必要はありません。

また、クオーツは1秒ごとに「チッチッチッ」と針が進みますが、スプリングドライブは文字盤の上を「スー」と滑らかに進んでいきます。静かに時を刻むかのような針の動きも、人気の理由のひとつです。

スプリングドライブは、グランドセイコーのさまざまなモデルに搭載されています。 主な搭載モデルは、雪景色のような文字盤が印象的な「Ref.SBGA211」や黒い文字盤と赤い24時間針が独創的な「Ref.SBGE213」、グランドセイコー初のダイバーズモデル「Ref.SBGA029」の後継モデルに当たる「Ref.SBGA231」などです。
GMT機能搭載のスポーツコレクションからエレガンスコレクションまで、多岐に渡るコレクションで展開され、シーンや好みに合わせて選ぶことができる点も、魅力のひとつといえます。