ケリーバッグは、エルメスの創業3代目エミール・モリス・エルメスの娘婿で、後に社長を務めたロベール・デュマも携わりデザインされたレディースバッグです。このバッグは、台形のフォルムに三角形の2つのマチを持ち、切り抜いたようなフラップとハンドルに2本のサングロンを備えたモダンなデザインが特徴です。バーキンやオータクロアとは異なり、ショルダーストラップで肩掛けや斜めがけも可能です。 もともとは1935年にサック・ア・クロアという名前で販売されていましたが、1956年にモナコ公妃となったグレース・ケリーが妊娠中にこのバッグを持ち、LIFE誌の表紙を飾った際に、バッグでお腹を隠したエピソードと共に話題となり、後にケリーバッグと改名されました。
バーキンとケリーは、エルメスの中でも特に人気の高いバッグですが、それぞれに独自の特徴があります。
【バーキンの特徴】長方形のフォルム:横長の長方形のフォルムが、収納力と使いやすさが魅力です。
ボディについた2つのハンドル:バーキンには2つのハンドルが付いており、手持ちや腕に掛けるスタイルに適しています。
フラップを開けたままにして持つことができる:バーキンは、すぐに物を取り出せるよう、フラップを開けたままにして使うことが一般的で、日常使いに優れたデザインになっています。
【ケリーの特徴】台形のフォルム:台形フォルムが優雅でクラシカルなデザインになっています。
トップについた1本のハンドル:ケリーには通常1本のハンドルがついており、手持ち用としてデザインされています。
フラップを開けたまま持つことはできない:ケリーはフラップをしっかりと閉じるデザインで、開けたまま持つことは推奨されていません。フラップを閉じることで、クラシックで洗練された印象を与えます。
ショルダーストラップ:ケリーには取り外し可能なショルダーストラップが付いており、肩掛けや斜め掛けが可能です。これにより、手持ち以外のスタイルも楽しめます。