CALATRAVA

カラトラバ

シンプルな針や文字盤、最小限の装飾など、無駄が省かれ洗練されたデザインがカラトラバの特徴です。このデザインは、モダンアートにも大きな影響を与えたドイツの芸術学校「バウハウス」の哲学からインスピレーションを受けています。

立体的なインデックスやドルフィン針など、無駄を排して視認性を高めたデザインは、現代の腕時計の模範的存在として君臨し続けています。1932年のファーストモデル発表以降、デザインの大きな変更はされておらず、ドレスウォッチの完成形とも称されるカラトラバ。時代が変わっても色あせることのない洗練された気品が魅力です。

カラトラバはラインナップが幅広く、裏スケルトン仕様やケースをサイズアップしたモデル、デイト表示のないモデルなど、デザインは少しずつ異なります。ムーブメントも手巻きと自動巻きモデルがそれぞれ展開され、嗜好に応じて選ぶことが可能です。
ベゼルのデザインにも違いがあり、フラットや曲面仕上げ、ダイヤをあしらったものなどがラインナップ。中でも、ベゼルにギョーシェ加工を施したモデルは有名で人気が高いです。幅広いラインナップから好みに応じて選ぶことができるのも、カラトラバ・コレクションの醍醐味です。

カラトラバは発表以来、パテックフィリップのメインコレクションとして生産が続けられており、魅力的なアンティークモデルも数多く流通しています。中でも、30年以上に渡って生産されたRef.96の琺瑯(ほうろう)ダイヤルを採用したモデルや、ステンレスケースを採用したモデルは、希少なアンティーク腕時計として有名です。
また、センターセコンドのCal.27SCを搭載し、当時としては大型の35mmケースを持つRef.570も高い人気を誇ります。状態の良い中古品の入手は困難で、そのコレクション性の高さも愛好家の間で人気な理由のひとつです。