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スカイドゥエラーについて
ロレックス史上初となる年次カレンダーを搭載したモデルとして、2012年に登場したスカイドゥエラー。1950年代以来となる複雑機構の腕時計としても話題となりました。年次カレンダーとは、30日、31日とばらつきのある月の日数を自動調節してくれる機能です。 ヨットマスターの技術を引き継いだスポーツモデルでありながら、年次カレンダーやGMT機構、第2時間帯表示を搭載するなど、高い機能性を持っているのが特徴です。加えて、視認性に優れた文字盤や、設定の簡素化を可能にした独自開発のリングコマンドベゼルなど、画期的なモデルとしても高く評価されています。
リングコマンドベゼルを搭載
スカイドゥエラーの大きな特徴のひとつは、ヨットマスターⅡで開発した技術を応用した、リングコマンドベゼルと呼ばれる機構です。回転式のベゼルを操作するだけで、年次カレンダーやGMT機構による第2時間帯表示、時間の調節などを簡単に行えます。設定が煩雑で難しいとされる複雑機構の腕時計ですが、リングコマンドベゼルの採用によって、スカイドゥエラーの操作性は大きく高まりました。
また、文字盤にある12個の数字インデックスの外周側に設けられた、月を表示する小窓も特徴的です。当月の小窓を別の色にすることで、「今は何月なのか」を視覚的に把握しやすくなっています。
多機能ながら視認性にも優れた腕時計
複雑機構の腕時計には、日常生活において使用頻度の高くない機能が搭載されていることも多いです。多機能な分表示する窓も多くなり、視認性が低くなりやすいという特徴があります。
しかし、スカイドゥエラーは、GMT機構やカレンダー機構などに使用する文字盤上の窓の数が最小限に抑えられています。各設定はリングコマンドベゼルの回転で操作するので、文字盤を邪魔することもありません。複雑機構を有する他の腕時計に比べて視認性が高く、時計本来の目的である「時間の確認しやすさ」に優れているのも、スカイドゥエラーの魅力といえるでしょう。
優雅なデザインも魅力
発売当初のスカイドゥエラーは、世界中を飛び回る旅行者やビジネスパーソンに向けた高級腕時計という位置づけで、コレクションは金無垢のみの展開となっていました。しかし、2017年にはホワイトゴールドや、イエローゴールドとステンレススチールを組み合わせたコンビモデルが登場し、ラインナップは大きく広がりを見せます。
また、2020年にはロレックス独自のラバーベルト「オイスターフレックス」仕様のモデルも登場。豊富なデザインとカラーバリエーションで、さらなるユーザー層の拡大を果たしました。
スポーツタイプながら高級感あふれる優雅なデザインになっているなど、技術に加えて見た目もこだわられているモデルです。