1997年、ノーチラスにインスピレーションを得ながら、パテックフィリップ初となるトロピック ラバーストラップを採用して生まれたアクアノート。こちらはその翌年に発売された、アクアノートとして初めてイエローゴールド製のケースを採用したバリエーション。時計の小径化が緩やかに進む現在、このケース径35.6ミリのモデルがより刺激的に映ります。
2013年の登場以来、その優れた完成度でパテック・フィリップを象徴するカラトラバ・コレクションの中心的存在であり続ける5227。39ミリ径の堂々とした佇まいを見せるゴールド製ケースは、立体感に富むモダンな造形と、開発に2年を費やした蝶番付きの裏蓋を特徴としています。
2005年にリリースされ、僅か1年で生産を終了してしまった隠れたレアモデル、3712/1A。ノーチラスの誕生から30周年を迎えた2006年以降、ノーチラスはねじ込み式の裏蓋を持つ一般的な防水ケースを標準とするようになりましたが、3712/1Aは時計界のピカソと称されるジェラルド・ジェンタによって1976年にデザインされたベゼルと本体で防水パッキンを挟むことで防水性能を確保する特殊なケースを採用しています。
本記事の監修者
1996年に中古時計業界に入る。以来、香港時計、カシオ、オリエント、オメガ、ロレックス、パテックフィリップといった多彩なブランド時計のアンティークから最新モデルまで、小売から卸売に至るまでの流通プロセス全般に携わる。時計の取り扱いに精通し、流通業務で培われた専門知識を基に、腕時計関連の書籍やカタログ、商品説明書、注意書き、デザイン画の制作などに取り組む。