PASHA

パシャ

パシャの起源は1930年代、モロッコの太守（パシャ）から「プールで泳いでいる最中も着けられる時計が欲しい」という依頼を受けて製造した「タンク エタンシュ」です。1943年には、タンク エタンシュをオマージュしたラウンド型の腕時計が誕生、今日まで続くパシャの原型となっています。
そして1985年、カルティエは高い防水性能を備えたパシャコレクションを復活させました。
優れた防水性に加えて、ケースサイズ38mmのモデルは回転ベゼルを搭載するなど、スポーティーな仕上がりとなっているコレクションです。

オリジナルモデルの伝統を継承する、個性的なデザインも特徴のひとつ。ラウンドケースにはリューズプロテクターが搭載され、ケースとプロテクターはチェーンで繋がれています。優美でユニークなデザインへと落とし込まれたリューズプロテクターは、パシャを象徴するアイデンティティーとなっています。
また、視認性に優れた文字盤は、カルティエらしい独創性や上品さを感じさせながらも、スポーティーなテイストを楽しめるデザイン。実用性とデザイン性が高いレベルで両立しているコレクションです。

生産期間が長く、ケースサイズ27mmのミスパシャや35mmのパシャC、大ぶりなパシャ42など、派生モデルが豊富な点も魅力です。多くのモデルが廃盤となっている一方で、中古市場でも比較的手に入れやすく、さまざまなモデルから選ぶことができます。
2020年には、男女兼用のパシャC後継モデルやメンズラインが復活。ファン待望の新作はリューズ周りのデザインが変更され、ブレスレットを簡単に交換できる「クイックスイッチ」システムも採用されました。「パシャ・ドゥ・カルティエ」と呼ばれる同コレクションは、デザインや実用性といった完成度の高さから、世界中で支持を集めています。